インターネットでダイエット情報を検索したり、エステサロンのダイエットコースを調べたりすると、痩身マシンにはいろいろな機械あることがわかります。
キャビテーション、ラジオ波、バキュームなど、ダイエットに関心のある方なら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
それぞれの機械は、機能や仕組み、効果が全く違うため、併用して使うことでさらにダイエット効果が増すことがあるようです。
これらの機械は、エステサロンで使う業務用痩身マシンだけではなく、自宅でセルフエステに使う家庭用痩身マシンもあります。
家庭用痩身マシンは、一度機械を購入してしまえば、忙しい方でも自宅で時間がある時に使えます。エステサロンよりパワーが弱いため、効果が出るまでに時間はかかりますが、じっくり長く続ければ理想のボディを手に入れることは可能です。
ここでは、自宅で家庭用痩身マシンを使ってダイエットを考えている方に、キャビテーション、ラジオ波、バキュームの仕組みと効果、そしてこの3つの機械を併用する場合はどんな順番で行うと一番効果が出るかについて説明します。
目次
キャビテーション、ラジオ波、バキュームで痩せる仕組みとは?
キャビテーション、ラジオ波、バキューム、それぞれの仕組みと役割について説明します。
キャビテーションとは
キャビテーションは超音波を出力する機械を皮膚に当て、その下にある脂肪層に超音波を届けて気泡を発生させ、気泡が破裂する衝撃で脂肪組織を破壊し、脂肪を乳化させるという働きがあります。
乳化した脂肪の一部は体内で燃焼され、残りはリンパや血管を通って肝臓に送られて分解処理され体外に排出されます。こうして、脂肪が減少することによって、リバウンドのないダイエットができます。
キャビテーションを使ったダイエットの仕組みについて詳しく知りたい方は、TOPページの「キャビテーション痩身の仕組みと効果について」をご参照ください。
ラジオ波(RF)とは
ラジオ波は、英語でRadio Frequency(RF=ラジオフリークエンシー)といい、電磁波の中の高周波に分類されます。
電磁波と聞くと、人体に悪影響があると考える方が多いかもしれません。
しかし、実はラジオ波はがん治療に使われる温熱療法など、医療器具としても使われており、人体への影響はまったくありません。
電磁波は、X線やγ線などを含む「電離放射線」と、ラジオ波のほかマイクロ波、赤外線などを含む「非電離放射線」に分けられます。
電磁放射線はエネルギーが大きく、人のDNAに影響を与えてがんを発症させたり突然変異を引き起こしたりします。
一方の非電離放射線は人体に影響を与えるようなエネルギーは持っておらず、発がんや突然変異などの心配はありません。
ラジオ波と同じ非電離放射線に分類されるマイクロ波は、電子レンジに応用されています。電子レンジの原理を簡単に説明すると、マイクロ波を食品に当てて食品の中の水分を振動させて温めます。この時、食品表面だけが温まるのではなく、芯まで温まります。
ラジオ波を使ったダイエット機器の原理も、この電子レンジの働きに似ています。
電磁波を皮膚に当てると、皮膚の下の脂肪層に含まれる水分を振動させ、皮膚表面でなく内部から温まります。
ラジオ波には次のようなメリットがあります。
美肌効果
ラジオ波によって肌の奥深くが温められ、代謝が促進し肌の血行を改善します。この効果により、加齢による肌のハリ不足やたるみ、くすみが解善され、肌のターンオーバーがスムーズに進むので美肌効果が生まれます。
ダイエット効果
ラジオ波によるダイエット効果は、ラジオ波で身体が芯から温まり代謝が促進され、脂肪を燃焼しやすくすることです。
ラジオ波の機械はプローブという電磁波を発する部分を、身体の温めたい部分に当てて滑らせて使います。これはマッサージを受けているのと同じ効果があり、滞っていたリンパの流れが改善されてむくみの解消につながります。
皮膚表面のトラブルが少ない
ラジオ波を当てると、皮膚表面は常温のままで、身体の芯から温まります。
痩身機器の中にはヒーター機能が付いたものがありますが、こちらは身体表面を温めるだけで、身体の中は温まりませんし、温めすぎると皮膚表面がやけどしてしまいます。
しかし、ラジオ波であれば、皮膚表面がダメージを受けることはありません。
ラジオ波を使用する際には、ラジオ波の伝導率を高め、皮膚との摩擦を防ぐために専用のジェルを使用します。ヒーターの場合は肌の表面を温めるため、ジェルが熱で変化してしまう恐れがありますが、ラジオ波の場合は皮膚表面の温度は変わりませんので、ジェルが熱で変化する心配はありません。
ラジオ波のデメリット
ラジオ波のデメリットは、皮膚表面が熱くならないため、身体の深部が温まりすぎていてもすぐに気付かない場合があることです。
このため、家庭用のラジオ波機器の中には温めすぎを防ぐため、温度センサーが付いていて高温になると自動的に電源が切れるタイプのものがあります。
うっかり温めすぎて内部がやけどするのが心配という方は、温度センサー付きのマシンを選びましょう。
ラジオ波は、一か所に固定したまま使用すると熱が集中してしまいますので、必ずプローブを動かしながら使うようにしましょう。
バキュームマシンとは
バキュームマシンは、吸引系マシンとも呼ばれるダイエット機器の一種です。吸引とローラーの付いたマシンと、吸引だけのマシンの2種類があります。
バキュームマシンには、痩せたい部分にカップをつけて真空状態にして吸引するバキュームマッサージ、皮膚をつまむように行うピンチングマッサージを行うもののほか、ローラーが付いていてローラーが皮膚を巻き込みながらローリングマッサージを行い、脂肪をもみほぐして柔らかくし、セルライトをつぶす働きがあるものなどがあります。バキュームの機械にはいろいろな種類がありますが、エンダモロジーなどがよく知られています。
エンダモロジー
バキューム系の痩身マシンで、セルライトと脂肪のケアが同時にできる機械です。エンダモロジーにはローラーが付いており、もみほぐしと吸引を同時に行うので、高い痩身効果が得られます。
エンダモロジーは、セルライトを減らす効果が高く、老廃物とともに固くなって皮膚に凸凹と表れるセルライトをローラーでつぶしてもみほぐし、柔らかくします。また、セルライトや脂肪に直接働きかけるだけでなく、血行をよくして代謝を上げることで間接的に内臓脂肪の除去にも効果があるといわれています。
バキュームのメリット
バキュームマシンは、二の腕やお腹、お尻や太ももなど気になる部分だけにアプローチして痩せることができるので、メリハリボディを作るのに効果的な機械です。
エステでマッサージを受けているのと同じ効果があり、血行がよくなり代謝が上がり、溶けた脂肪をスムーズにリンパに流す働きがあります。また、ハンドマッサージではなかなか柔らかくならないセルライトにも効果があります。
バキュームのデメリット
ローラー付きのものは皮膚を巻き込んでつぶしていくので、多少痛みを伴います。痛みが不安な方は、効果は少し落ちますがローラーなしの機器を選びましょう。
また、バキュームは強いマッサージを受けているのと同じで、施術が強すぎると内出血を起こしたり、あざができたりすることがあります。
エステサロンでのバキュームの施術で痛みが我慢できない時は、すぐにエステティシャンに伝えて出力を弱めてもらいましょう。
家庭用の機械でセルフエステする場合は、強い痛みを感じたら我慢せず、出力レベルを下げるようにしましょう。
キャビテーション、ラジオ波、バキュームを一緒使う際、最も効果的な使用順は?
脂肪が減少する理屈を考えると、キャビテーション、ラジオ波、バキュームをどの順番で使用と最も効果的なのかはおのずとわかってきます。
脂肪がリンパや血管を通って肝臓に届けられ、分解処理されて体外に排出されるためには、まず固くなった脂肪を乳化させる必要があります。
エステサロンで行われているキャビテーションのコースを見ても、キャビテーションの施術の後に、エステティシャンによるハンドマッサージを行います。
これは、キャビテーションで脂肪を乳化させた後、リンパマッサージで乳化した脂肪をリンパへと流しているのです。
このことから、家庭用の痩身機器でも、キャビテーションで脂肪を乳化させた後に、マッサージと同じ効果のあるバキュームで柔らかくなった脂肪を一気にリンパに流すという順番がおすすめです。
また、ラジオ波については、冷え切って代謝が落ちている身体を温めることで、脂肪が乳化しやすくなり、脂肪の燃焼も進みますので、最初に行うか、キャビテーションと同時に行うと効果的です。
いずれの施術も、生理中や妊娠中、あるいは持病がある場合など、施術できないことがあります。自宅でセルフエステする場合は、取扱説明書などでよく確認してから行ってください。
EMS も加えるとさらに効果アップ?
キャビテーションの施術後は、身体の代謝が上がり、脂肪が燃焼されやすくなっている時期が3日ほど続きます。この期間に、脂肪の排出を促すとともに、運動で脂肪を燃焼させるとより効果的です。
家庭用痩身機器にEMS機能が付いている場合は、これを施術に加えることで脂肪の燃焼が促進されてダイエット効果が高まります。
EMSとは
EMSは英語のElectrical Muscle Stimulation(電気筋肉刺激)の略で、脳からの指示ではなく外からの電気信号で筋肉を刺激して筋肉運動をさせる痩身マシンのことです。
EMSを使ったダイエットの仕組みについて詳しく知りたい方は、「一緒に使うと効き目UP?EMSとキャビテーションの違いと併用について」をご参照ください。
EMSを加えた場合の施術の順番ですが、乳化して燃焼しやすくなった脂肪は運動することによって一層燃焼が促進されるので、キャビテーションによって脂肪を乳化させた後に運動するのと同じ効果のあるEMSを行うと最も効果的です。
また、一部の家庭用キャビテーション機器の中には、キャビテーション、ラジオ波、EMSが同時に行えるものがあります。3つの機能が同時に使用できるので時間短縮になり、忙しい方には大変便利です。マシンを購入する際は、このような機能が組み込まれた機械を候補とすることをおすすめします。
家庭用キャビテーションマシンを効果的に使って、美しいボディラインを手に入れましょう!