エステサロンのダイエットメニューや、自宅で行うセルフエステで使う痩身マシンのメニューモードに付いているのが、EMSとキャビテーションです。この2つのメニューの違いをご存じでしょうか?よくわからないまま、エステのコースを契約したり、セルフエステしたりしていませんか?
ここでは、EMSとキャビテーションについて、それぞれどのような効果があるのか、また同時に使ってもいいのか、併用した際の効果など、確実に痩せたいと思う人ならぜひ知っていてほしいことを説明します。
目次
EMSとキャビテーション、それぞれのダイエット効果とその違いについて
ここでは、EMSとキャビテーションの仕組みや効果について、その違いも交えて説明します。
EMSとは
EMSの仕組み
EMSは英語Electrical Muscle Stimulationの略で、「電気筋肉刺激」の意味です。
EMSは痛みの軽減やリハビリのための医療機器として誕生しましたが、筋トレ効果もあることがわかったことから、一般家庭でも使えるよう機器が小型化され筋トレやダイエットマシンとして使われるようになりました。
筋肉は脳から運動神経を通じて届けられる信号によって動きますが、EMSはこの脳からの信号の代わりに電気刺激を直接筋肉に与え、筋肉を収縮・弛緩させることで擬似的に筋肉が運動している状態を作り出します。EMSを使えば、心臓や関節などに負荷をかけることなくトレーニングできる上、自発的な運動以上の効果を得ることができます。
EMSのメリット
部分的な運動ができる
運動して痩せようとすると、ウェストを細くしたいのに、運動で筋肉が付いて足が太くなってしまったなどいったように、思った通りの結果が出ないことがあります。しかし、EMSであれば、部分的に運動をしている状態にできるため、痩せたい部分だけを運動させ、他に影響を与えないダイエットが可能になります。
運動する時間や場所がなくてもできる
筋トレなどのトレーニングをするためには、時間と場所を確保して毎日継続して行う必要があります。しかし、EMSであれば、「運動する」という強い意思がなくても、気軽に続けることができます。
エステサロンで受けるEMSメニューを含んだダイエットコースであれば、ベッドに横になってリラックスした状態でエステティシャンの施術を受けられますし、EMSモードのある家庭用ダイエットマシンを使うセルフエステなら、自宅でテレビを見ながら、防水モードであれば入浴しながらの「ながら運動」が可能です。
つらさや疲れを感じずにできる
EMSは心臓や筋肉に負荷をかけずに筋肉運動の効果が得られます。そのため、運動のつらさや疲れを感じずにすむので、途中で挫折することなく続けられます。
EMSのデメリット
電気刺激がある
人によって感じ方には差がありますが、EMSは身体に電気が流れるためにピリピリした感じがします。電気の刺激は強ければ強いほど効果が出るわけではありません。強すぎると筋肉痛のような症状が出てしまうこともあります。つらいと感じたら我慢せず出力を下げるようにしましょう。
効果が出るまでに時間がかかる
EMSダイエットは、筋トレでダイエットするのと同じ効果が得られます。電気信号で筋肉を動かし鍛えることで、筋肉量が増えて基礎代謝が上がり、脂肪が燃焼してダイエット効果が出ます。ただし、筋トレと同じ作用があるということは、効果が出るまでには、筋トレと同じく少し時間がかかります。
消耗品代がかかる
EMSで電気を流す電極には、ジェルパットタイプや金属プローブタイプなどいくつかの種類がありますが、通電性をよくするためのジェルなど消耗品代がかかります。特に、ジェルパットタイプのEMSの場合は、吸着が悪くなったジェルパットの交換が必要となります。
キャビテーションとは
キャビテーションの仕組み
キャビテーション(Cavitation)は、液体が流れる時に生じる圧力差によって、短い時間に気泡の発生と破裂が起きる物理現象のことをいい、日本語では空洞化現象と訳されます。
この現象が水中ポンプやプロペラで発生すると、破裂と同時にエロージョン(壊食)が起きてポンプやプロペラを傷付け、振動や騒音を発生させるという問題が起きますが、逆にこの現象を利用した超音洗浄などといった新しい技術も生まれています。
キャビテーション痩身もこの現象を応用した技術のひとつです。キャビテーション痩身に使われる機器には、超音波を発する金属製のプローブと呼ばれるヘッドが付いていて、これを皮膚に当てると、皮膚の下の脂肪層に気泡が発生し、その気泡が破裂する衝撃で脂肪組織の膜を壊して脂肪を乳化させるという働きがあります。乳化した脂肪の一部は体内で燃焼され、残りはリンパと血管を経て肝臓に送られて分解処理された後、体外へ排出されます。
キャビテーション痩身はエステサロンなどに通って施術を受けることができますし、家庭用キャビテーション機器を購入すれば自宅でも行うことができます。エステサロンにある業務用マシンと家庭用マシンの大きな違いは周波数の数値です。
業務用マシンは40kHz前後、家庭用は330kHz前後のものがよく使われていますが、周波数は数値が低いほど遠くまで届くという性質を持っています。つまり、周波数が低いエステサロンのマシンの方が、家庭用マシンより身体の奥深くまで超音波を届けることができ、痩身効果が早く現れます。もちろん、家庭用マシンでも効果の出方が遅いだけで、効果が出ないわけではありません。効果がなかなか出ないからといって焦りは禁物です。使用頻度を守って、継続することが大切です。
キャビテーションのメリット
部分痩せやセルライトに効果的
キャビテーションは、プローブを当てた部分の脂肪層にだけ超音波を届けますので、気になる部分だけを痩せさせる「部分痩せ」が可能です。また、多くの女性の悩みのタネとなっている皮膚の表面近くにブツブツとした形で現れるセルライトや、加齢とともに気になる内臓脂肪にも効果を発揮します。
キャビテーションで施術可能な部位は、お腹、お尻、ウェスト、二の腕、太もも、ふくらはぎなどの脂肪が多い部分に効果的です。
リバウンドの心配がない
キャビテーションは脂肪を溶かして排出するダイエットのため、リバウンドしません。忙しくて、エステにしばらく通えなかったり、セルフエステする間隔が空いたりしても、リバウンドする心配は一切ありません。もし期間が空いてしまうことがあれば、その間に暴飲暴食や不規則な生活をして、新しい脂肪を貯め込まないよう気をつけましょう。
キャビテーションのデメリット
1回の施術部位数・時間が決まっている
キャビテーションで乳化した脂肪は肝臓で処理されますが、肝臓が1日に処理できる脂肪の量には限度がありますので、処理できなかった脂肪は元に戻ってしまいます。
キャビテーションのやりすぎは、肝臓に負担をかける上に効果がないのです。
このため、エステサロンや家庭用キャビテーション機器は、1日に施術可能な部位数や施術時間について上限を設けています。
施術できない部位がある
キャビテーションは、脂肪が薄い部分に対しては効き目があまりありません。また、骨に近い部分を施術すると、骨伝導によって超音波が耳に届きで耳鳴りを感じる場合があります。このため、膝の裏、脇、股間、陰部などは施術ができません。
また、フェイスラインや首筋、頭などは、脳に近いために超音波の影響で脳震盪や乗り物酔いに似た症状が出てしまうことがあるため、多くのエステサロンでは施術対象外としています。
家庭用キャビテーション機器には、超音波が奥に届かないという特性を逆手にとって顔の施術が可能な「フェイスモード」が付いたものがあります。顔痩せをしたいという人は、「フェイスモード」付きのマシンを購入するようにしましょう。
肝臓や血管、心臓など身体に異常がある場合施術ができない
キャビテーションで乳化した脂肪は、リンパや血管を通って肝臓へ送られ、肝臓で分解処理されます。このため、肝臓や血管に異常がある人は施術を受けられません。また、超音波の影響を考えて、心臓が悪い人、ペースメーカーを入れている人、妊娠中の人、骨粗鬆症の人、歯にインプラントを入れている人なども施術対象外となります。
キャビテーションを受ける場合、事前のカウンセリングや機器の取扱説明書で、自分は施術が可能かどうかを確認しましょう。
EMSとキャビテーションの違い
以上のように、EMSとキャビテーションは痩身マシンとしての働きが違います。
EMSは擬似的に運動している状態を作って、筋肉運動をすることで脂肪燃焼を図ります。一方のキャビテーションは固くなった脂肪を乳化させて、その後の脂肪の燃焼や分解につなげていきます。
この2つの違いをうまく組み合わせたら相乗効果でダイエット効果が高まるのではないでしょうか。
次では、EMSとキャビテーションの併用について説明します。
キャビテーションとEMSを併用する効果について
キャビテーションとEMSはそれぞれ効果の高いダイエット方法ですが、これまで説明した通りその仕組みや効果の現れ方は違います。では、キャビテーションとEMSを併用するとどうなるでしょうか。
キャビテーションによって乳化した脂肪の一部は体内で燃焼し、残りは肝臓へ運ばれ、分解されて尿となって体外へ排出されます。そのため、キャビテーションを行った後は血行を改善するための入浴や、リンパの流れを促すリンパマッサージ、脂肪を燃焼するための運動をすることが大切です。
キャビテーションの施術後2〜3日は、脂肪が乳化された状態が続きますので、この間にマッサージや運動を頑張ることが大切です。この期間の努力を怠ってしまうと、キャビテーションの効果は半減してしまいます。とはいえ、運動をする習慣のない人に、積極的な運動が必要といっても、何をしたらいいのか困ってしまうことと思います。
エステサロンのキャビテーションコースでは、キャビテーションの後にEMSを使った施術が行われます。また、家庭用キャビテーション機器の多くにEMSモードが付いているのは、EMSで擬似的に運動している状態にすることで、キャビテーションで乳化した脂肪の燃焼をすすめるためです。これなら、運動が苦手という方も取り組みやすいのではないでしょうか。
「キャビテーションで脂肪を乳化し、EMSで燃焼させる」というサイクルがダイエットの効果を高めますので、キャビテーションとEMSの併用はおすすめです。
キャビテーションとEMSに加え、温熱作用で身体を温めるラジオ波のメニューを加えると、さらにプラスの効果があります。身体を芯から温めておくことで、キャビテーション施術時、脂肪の乳化が早く始まるのです。
それぞれ役目が違うからこそ、併用するとダイエット効果が高まるのですね。
キャビテーションとEMSは一緒に使ってもいいの?施術の順番は?
キャビテーションとEMSを併用することで、ダイエット効果はさらに高まりますが、施術の順番はどちらを先に行えばいいのでしょうか。
「キャビテーションで脂肪を乳化し、EMSで燃焼させる」というサイクルで痩せていきますので、キャビテーションの施術を先にしてEMSを後にするか、あるいは同時に施術すると効果的です。キャビテーションの施術直後から脂肪は乳化していきますので、EMSでせっせと燃焼させることが大切なのです。
もしラジオ波も併用するのであれば、キャビテーションの前に行うか、同時に行うといいでしょう。
家庭用キャビテーション機器の中には、キャビテーション施術時にEMSやラジオ波も同時出力して、施術時間が短くても効果が上がるものがあります。
キャビテーションとEMSを上手に併用して、理想の美ボディを目指しましょう!
キャビテーションサロン比較表
サロン名 | 初回価格 | 返金保証 | 施術時間 | 店舗数 | 満足度 | 詳細 |
---|---|---|---|---|---|---|
Vitule | 初回体験 3,000円 | あり | 60分or90分 | 26店舗 | 1位 | |
エステタイム | 初月 1,000円 | あり | 40分 | 8店舗 | 2位 | |
たかの友梨 | 初回お試し価格 3,000円 | あり | 50分 | 89店舗 | 3位 | |
エルセーヌ | WEB限定申し込み 500円 | あり | 70分 | 53店舗 | 4位 | |
スリムビューティハウス | 初回限定500円 (骨盤ダイエット) 初回3,000円 (骨盤+キャビテーション) | あり | 80分 | 66店舗 | 5位 | |
キレイサローネ | なし | あり | 60分or90分 | 5店舗 | ||
ソシエ | 初回体験特別価格 5,400円 | なし | 60分 | 61店舗 | ||
ドクターシーラボ | 初回お試しプラン 5,400円 | なし | 60分 | 29店舗 | ||
ラ・パルレ | 初回限定 2,000円 | あり | 70分 | 25店舗 | ||
AILE(エール) | お試し1回コース 2,000円 たっぷり3回コース 5,400円 | あり | 60分 | 19店舗 | ||
リフィート | 初回限定 3,240円 | なし | 60分 | 12店舗 |
※最も安いコースの価格です。