「切らない脂肪吸収」といわれて人気のキャビテーションをご存じでしょうか。
キャビテーションは、お腹、お尻、ウェスト、二の腕、太もも、ふくらはぎ、背中などの部分痩せや、気になるセルライトを落とす効果があるうえ、リバウンドしないダイエット方法として注目を集めています。
このキャビテーションはエステサロンや美容クリニックのほか、家庭用のキャビテーション機器を購入すれば自宅でも行えるのですが、多くのエステサロンや美容クリニックでは施術可能な部位が決まっており、顔は施術の対象外となっているようです。
キャビテーションで顔のたるみやフェイスラインをすっきりさせることができたらと願う女性にとっては、がっかりする話ですね。なぜ、顔の施術はできないのでしょうか?
一方で、自宅で行うセルフエステに使う家庭用キャビテーション機器には、顔に使えるフェイスモード機能が付いているものがあります。
ここでは、エステサロンと家庭用のキャビテーション機器の違い、そして顔にも使える家庭用キャビテーション機器について説明します。
目次
エステサロンと自宅用のキャビテーション機器の違い
エステサロンと自宅用の違いは周波数
エステサロンのキャビテーションは顔の施術ができない場合が多いと説明しましたが、実は自宅でセルフケアができる家庭用キャビテーション機器の多くは、フェイスモードがあり、顔の施術も可能です。
エステサロンと家庭用のキャビテーション機器には、どのような違いがあるのでしょうか。
この二つの大きな違いは周波数です。
エステサロンのキャビテーション機器の周波数は40kHzなのに対して、家庭用キャビテーション機器の多くは330kHzとなっています。330kHzは1秒間で330,000回振動するということです。
家庭用の方が1分間の振動数が多いので、効果は高いのでは?と錯覚してしまいますが実は違います。周波数が高ければ振動する回数は多くなりますが、深い部分には届きません。一方、周波数が低ければ振動数は少ないですが身体の奥深くまで到達します。
つまり、周波数の低いエステサロンのキャビテーション機器の方が、脂肪の奥深くに届くので、効果が出るのが早いということになります。
これが、「家庭用キャビテーションは効果がない」と誤解される理由のひとつです。
家庭用キャビテーション機器はエステサロンのキャビテーション機器よりも1回の効果は高くありませんが、取り扱い説明書の通りに根気強く続け、また施術後溶けた脂肪を体外に出すためのアフターケアをしっかり行えば効果は表れます。
周波数の違いで顔にも使える家庭用キャビテーション
周波数が高い家庭用キャビテーションは、エステサロンの施術と比べると効果が出るのは遅いと説明しました。これは、エステサロンの機器と比べると周波数が高く、脂肪層の奥深くまで届きにくいためですが、この特徴が顔に対する施術を可能としています。
顔は脂肪が薄いため、超音波を奥深くまで届けるエステサロンのキャビテーション機器で施術することはできませんが、皮膚の下の浅い部分にしか届かない家庭用キャビテーションであれば施術が可能になります。家庭用キャビテーションでフェイスモードがあるものは、顔に合わせた周波数で作動するように設定されており安心して使うことができます。
なお、家庭用キャビテーションでも顔への使用は不可のものもありますので、その場合は絶対に使わないようにしましょう。
家庭用キャビテーション機器のフェイスモードの効果と特長は?
家庭用キャビテーションのフェイスモードの効果は?
家庭用キャビテーションのフェイスモードでは、次のような効果が期待できます。
たるみ解消で小顔効果
肌のむくみの改善
美肌効果
家庭用キャビテーション、フェイスモード+αの機能があれば強い味方
キャビテーションを行った後は、リンパの流れや血行を良くして脂肪を体外に排出するためにリンパマッサージをすると効果的といわれています。また、キャビテーション後は代謝がよくなり痩身効果が高まるので、脂肪燃焼をするための運動も推奨されています。
エステサロンではエステティシャンの手によるリンパマッサージが施されると同時に、RF(ラジオ波)やEMS(Electronics Muscle Stimulation)といった痩身機器を使ってアフターケアを行います。RFは身体の深部を温めますし、EMSは人為的に筋肉を動かし運動している状態してくれます。
家庭用キャビテーションの多くには、このRFやEMSの機能が付いており、一層血行をよくしてダイエット効果を高めてくれます。また、美肌効果のある赤色LEDやニキビ予防に効果的な青色LED機能付きのものもあります。
フェイスラインも美しく!自宅用キャビテーション機器の選び方と注意点は?
家庭用キャビテーションを自宅で使って、ボディだけでなくフェイスラインもすっきり美しくなりたいと思う場合、どのようなキャビテーション機器を選んだらいいのでしょうか。また、使い方で注意することはあるのでしょうか。
家庭用キャビテーション機器の選び方
完全防水でバスタイムがエステタイム
1日の終わりに、リラックスできるのがバスタイムですね。バスタブにつかっている間に、キャビテーションでセルフエステすることを習慣にすれば長く続けられます。また、入浴時であれば体が温まっていますので痩身効果が増します。
家庭用キャビテーション機器を選ぶときは、完全防水のタイプを選びましょう。完全防水であれば、水洗いもできて衛生面でも安心です。
コードレスでどこでもどんな角度でも自由自在に
家庭用キャビテーション機器には、コード式のものとコードレスのものがあります。コード式でパワーが強いものもありますが、コードレスであれば好きな場所で使え、背中など届きにくい部分にも自由な角度でアプローチできるのでおすすめです。
重さは300~500g、扱いやすいものを
1回の施術時間は1部位10分程度ですが、その間片手で持っていることを考えたら、できるだけ軽い方が扱いやすいですね。重さはペットボトルと同じくらい(500g)が限度、300g前後の軽量なものならば扱いやすいでしょう。
キャビテーション+αの機能
キャビテーションにRF波やEMS機能あれば、痩身効果が高まります。
フェイスモードがあれば顔痩せにも使えますし、お肌に悩みがあるのなら美肌効果のある青色LEDや赤色LED付きのものがいいですね。
全ての機能が必要かというと、そうとも限りません。機能が多いほど値段が高くなったり、重くなったりというマイナス面も考えられます。
購入する際には、自分が必要としている機能は何かを考えて選ぶようにしましょう。
なお、家庭用キャビテーション機器のフェイスモードは、キャビテーション機能が作動するものと、その他の機能(RF、EMS機能、赤色LED、青色LEDなど)だけが作動するものがあります。購入の際は、フェイスモードで何ができるかを確認しましょう。
操作が簡単で使いやすいか
いろいろな機能が充実していても操作が難しく使いづらければ、長続きできず途中で挫折してしまうかもしれません。間違った使い方をして、身体に悪影響を及ぼすこともあります。必要な機能が付いていることはもちろんですが、取り扱い説明書がわかりやすく、操作が簡単であることも大切です。
家庭用キャビテーション機器を使うときの注意点
取り扱い説明書に書かれている使用頻度や施術時間を守る
キャビテーションは、長時間使えば効果が上がるというものではなく、また毎日続けることがいいわけではありません。肝臓に負担がかかりますし、肝臓で分解しきれなかった脂肪はまた元に戻ってしまいます。
使用頻度や施術時間は、取り扱い説明書に書かれている時間を守るようにしましょう。
特に、顔を長時間施術すると、脳震盪、乗り物酔い、耳鳴りなどの症状が出ることがありますので気をつけましょう。使いすぎる心配がある場合は、時間が来たら作動がストップするオートオフ機能があるものを選ぶといいでしょう。
完全防水の機器以外はお風呂で使わない
防水の規格にはIP0(無保護)からIP8(継続的な水没でも内部に浸水しないレベル)まであります。お風呂で使う場合は、IP7(30分1mに水没しても内部に浸水しないレベル)以上を選びましょう。
アフターケアもしっかり行う
キャビテーションを使った後は、リンパマッサージや適度な運動をすることで脂肪が体外に排出され痩身効果が増します。キャビテーションを使っただけで満足するのではなく、アフターケアも含めて日常生活に取り入れるようにしましょう。
取り扱い説明書をしっかり読む
使い方、適応部位、使用頻度、施術時間、副作用、注意点などを理解して正しく使うため、使用前に取り扱い説明書をしっかり読みましょう。
家庭用キャビテーションの比較表
サロン名 | 満足度 | 初回価格 | 保証 | 使用時間 | 詳細 |
---|---|---|---|---|---|
ボニックプロ | 1位 | 定期購入初回 9,460円 | メーカー保証1年 更に1年保証サービス | 各パーツ5分ずつ | |
リフティ | 2位 | ジェル3本セット 22,095円 | 30日返金保証あり | 1回約5分 週2回 | |
美ルル | 3位 | 初回 24,780円 | 返品・交換は可能 保証制度は無し | 全身1回30分 1部位10分程度 | |
キャビスパ | 4位 | 特別価格 39,800円 | 返品・交換は可能 保証制度は無し | 1パーツ10分 |
キャビテーションの仕組みとは?キャビテーションはなぜ顔にはできない?
「切らない脂肪吸引」キャビテーションとは?
キャビテーション(cavitation)とは、元々物理現象を指す言葉で、液体の流れに生じた圧力差の中で気泡の発生と消滅が短時間に起きる現象をいいます。この現象がポンプやプロペラなど水中で使用する機器で発生すると効率が落ちるため問題視されるのですが、逆にこの現象を応用し有効活用したのがキャビテーションです。
痩身美容の世界でも、キャビテーションの仕組みを利用したダイエット方法が、新しい痩身方法として注目を集めています。
キャビテーション痩身の仕組みは、皮膚に超音波を当てて脂肪層まで振動を届けることで気泡を発生させ、その気泡が破裂する衝撃で脂肪組織の膜を壊して脂肪を乳化させ、体外に排出させるというものです。キャビテーション機器のヘッドを当てたところだけに超音波を発生させるので、痩せたい部位だけの部分痩せが可能となります。
ダイエットをしたことのある女性ならこんな経験はないでしょうか?
ダイエットして体重は落ちたけれど、気になるお尻の脂肪は付いたままだった
アラフォーになり、これが最後のチャンスとダイエットしてみたが、ウェストのくびれはできず、顔 がげっそり痩せて老けてしまった
キャビテーションであれば、こんな失敗を心配する必要はありません。気になる部位だけピンポイントで痩せることができるのです。
また、脂肪と老廃物などが絡み合ってできたセルライトにも働きかけて分解するので、多くの女性が悩むセルライトの解消にも効果的です。超音波は内臓脂肪まで届きますので、女性でも加齢とともに気になり始める内臓脂肪のダイエットも可能です。
そして、何よりキャビテーションの良い点は、リバウンドの心配がないということです。キャビテーションは脂肪細胞を破壊して体外に排出してしまうので、途中でエステサロンに行くのを休んだり、セルフエステをさぼったりしてもリバウンドの心配はありません。
もちろん、その間、暴飲暴食や不規則な生活を続けてしまえば、残った脂肪細胞が大きくなってしまいますのでそこは注意しましょう。
なお、キャビテーションで乳化した脂肪は、血液やリンパの流れに乗って肝臓に届き、そこで分解処理されて尿として体外に排出されます。肝臓が1日に処理できる脂肪の量は決まっていますので、キャビテーションで1度に施術できる部位には制限があります。
注意したいのは、一時的に肝臓に負担がかかったり、血中の中性脂肪が増えたりするので、キャビテーションは肝臓や血液などに病気がある人は施術が受けられないということです。また、妊娠している人や、心臓が悪い人も受けられません。
施術をエステサロンで受ける場合は申込前のカウンセリングで、家庭用キャビテーション機器を購入して自宅で行う場合は購入前に機器メーカーの公式サイトや販売店で、施術の適用条件や注意事項を確認するようにしましょう。
エステサロンのキャビテーション、その対象部位は?
キャビテーションにより乳化、分解された脂肪を体外にスムーズに排出するためには、キャビテーション施術後にリンパの流れを促すリンパマッサージをする必要があります。また、キャビテーション後の身体は脂肪燃焼をしやすくなっているので、運動も効果的です。
エステサロンで受けるキャビテーションには、この施術後のアフターケアもセットになったコースや、アフターケアを追加できるコースが用意されています。
気になる部位にだけ働きかけてダイエットできる、そんな理想的なダイエットなら長年の悩みも解消できそうですね。
ウェストのくびれ、キュっと締まったお尻、すっきりとした二の腕などなど、キャビテーションなら気になる部位だけ痩せることが可能です。
多くのエステサロンでは、施術の対象部位としてお腹、お尻、ウェスト、背中、二の腕、太もも、ふくらはぎなどのパーツをあげています。
え?顔は?顔のたるみは落とせないの?
そうなのです。多くのエステサロンでは、顔、頭、首、手、腋、膝、股間、陰部などは
施術対象外としています。その理由として、脂肪が少ない部位は効果が出ないこと、また超音波は身体の深いところまで届くので脂肪が薄い部分に当てると脂肪を通り越して骨など他の部分に影響を与えてしまうことが考えられます。
エステサロンで使われる機器の超音波の周波数は40kHz前後ですが、これは1秒間に40,000回振動するという意味です。キャビテーションの施術中は、この振動が骨に伝わって骨伝導による一時的な耳鳴りが起きる場合があります。
たるんだフェイスラインにはたっぷり脂肪があるのに…
と思うかもしれませんが、顔は他の部位よりも脂肪が薄く、また脳に近いため、振動が脳に伝わると乗り物酔いのような症状や、脳震盪、めまいなどが起きる可能性があり注意が必要なのです。
また、顔の皮膚は薄いので、超音波を長く当てることで肌のトラブルの原因になることも考えられます。
これらの理由から、多くのエステサロンでは顔など脂肪の少ない部位を施術対象外としています。
顔も施術可能としているエステサロンもありますが、施術を受ける場合は事前のカウンセリングでどのくらいの周波数で行うのかを確認し、副作用などについても説明を受けましょう。
自宅でセルフケアをするのであれば、忙しくてエステサロンに通えない方も続けられます。
家庭用キャビテーションで美しいフェイスライン、そして美ボディを手に入れましょう!